染めた後のひと手間が大事。白髪染めの後こそ、トリートメントの効果大!
年齢ととともに、気になる白髪。
最近では、白髪まじりの髪のことを「グレイヘア」と呼び、年齢を重ねた人ならではのオシャレなヘアスタイルと考える風潮もありますが、上手に白髪染めと付き合いたいものです。
そこで大事にしたいのが、白髪染めをした後のトリートメントです。
白髪染めによって髪はダメージを受けています。白髪染めの後のトリートメントの重要性と、トリートメントのコツについてご紹介します。
白髪染めによる髪へのダメージ
昨今では、泡で出てくる白髪染めなど便利なアイテムが登場し、自宅で手軽に白髪染めができるようになりました。
ホームケアだけではなく、美容院で定期的に白髪染めをしている人や、年齢を問わず、髪の色を変えて、カラーリングを楽しむ方も増えています。
そこで気になるのが、やはり、髪へのダメージです。
通常、ヘアカラーは、2つの液を混ぜ合わせて使います。
1つは、「アルカリ剤」と「酸化染料」です。
2つ目は、過酸化水素水です。アルカリ剤で、髪のキューティクルを開いて、カラー剤である酸化染料が浸透しやすくします。
過酸化水素水によって、酸化染料を酸化させて発色させ、髪の毛が染まる仕組みになっています。
髪のキューティクルが開いた状態が続くと、髪の内部のタンパク質や水分が流れ出てしまうという難点があります。
自宅で行う白髪染めの場合、誰でも簡単に染まるように作られていますが、言い換えれば、ある程度、刺激の強い、カラー剤を使っているということになります。
白髪染めの後にこそ、ヘアトリートメントを
髪の毛は、もともと弱酸性ですが、それが白髪染めを用いることで、アルカリ性になり、この状態は、髪を傷みやすくします。
髪の傷みとは、ツヤがなくなったり、パサついたり、枝毛や切れ毛ができたり、色持ちが悪くなるといったことが挙げられます。
ここで大事になるのが、アルカリ性になった髪を酸性に戻すことです。
通常、白髪染めをしてから1週間ほどで、空気中の酸素によって、自然とアルカリ性から弱酸性に戻ります。
これを自然酸化といいます。このタイミングで、トリートメントを行うことで、髪のダメージを防ぎやすくなるのです。
白髪染めの後のトリートメントのコツ
では、白髪染めの後、どんなことに気を付けるといいのでしょうか。
まずは、白髪染めをしっかりと洗い流すことが大事です。
シャンプーをする前に、薬剤が髪や地肌に残らないように、ぬるま湯で十分にすすぎます。
この時、薬剤が残っていると、弱酸性に戻りにくく、キューティクルがしっかりと閉じていないため、色落ちや髪のダメージにつながりやすくなります。
しっかりすすいだら次に、シャンプーをします。できれば、シャンプーは2回すること。
その上で、コンディショナーやトリートメントを使います。
ポイントはまず、白髪染めをした直後から1週間以内のケアに重点を置くことです。それは髪がアルカリ性に傾いているからです。
そして、白髪染めによって髪の毛に浸透したカラー剤を、閉じ込めるように、トリートメントで、髪をコーティングすることです。
洗い流さないトリートメントもおススメ
トリートメントには、「インバストリートメント」といわれるお風呂で使うタイプのトリートメントと、「アウトバストリートメント」と呼ばれる、お風呂の外で使うタイプのものがあります。
ほかにも、ヘアカラー後に使用する目的のヘアカラー後に使うためのトリートメントも市販されています。
ご自分の使いやすいタイプのもので、髪質にあったものを選ぶのが大切です。
最近では、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントも使い勝手がよく、おすすめです。
洗い流さないタイプのトリートメントには、スタイリングしやすく、セットの持ちがよくなるメリットもあります。
毛髪の8割以上を占めているのが「ケラチン」と呼ばれる成分ですが、例えば、加水分解ケラチンが入ったトリートメントの場合、この成分が、白髪染めなどのカラーリングで弱った髪に、強度や弾力性を与えてくれます
サンナホル 髪のヘアケアエッセンス参照:http://www.sunnahoru.co.jp/haircare/care_essense.html
ほかにも、白髪染めをす際に覚えておきたいのが、白髪染めの後は、石けん成分主体のシャンプーの利用を控えたほうがいいことです。
なぜなら、石けん成分が主体のシャンプーは色落ちしやすいからです。
こうした注意点もふまえつつ、白髪染めをした後は、ぜひとも集中的にトリートメントをして、髪の美しさをキープしたいものです。