更年期に適した頭皮ケア!美しい髪を守る方法は?

更年期に適した頭皮ケア!美しい髪を守る方法は?

更年期による頭皮への影響は誰にでも起こりうる

一般的に、45歳~55歳の約10年間に訪れると言われる更年期。

日本人の女性が閉経を迎える年齢は、50~51歳と言われ、この時期の前後に、肩こり、イライラ、ほてり、めまいなど心身に影響が出てきます。

更年期の症状が起こるメカニズムはホルモンバランスの乱れ。閉経にともなって卵巣の働きが衰え、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が急激に減少することで起こります。

女性ホルモンの急激な減少にからだがついていけず、神経の調節不良や心身の不調が起こりやすくなる状態になるのです。

このホルモンバランスの乱れは髪や頭皮にも影響があり、これまでのケアでは髪が思うようなスタイルにならない、薄くなってきたような気がする……と悩む方も少なくありません。薄毛は男性特有のものと思われがちでしたが、実は更年期の女性にもままあることなのです。

頭皮ケアのために。薄毛や脱毛のメカニズムを理解しよう

一般的に、おとなの髪は約10万〜15万本。髪は一定期間のびると自然に抜け落ちて、新しく生まれ変わります。

古い髪が抜けて新しい髪が生まれてのびる「成長期」→髪の根元・毛球部が退化し始める「退行期」→髪の成長が完全に止まる「休止期」という、ヘアサイクルが頭皮上で展開しています。

正常なヘアサイクルでは、2~6年周期で毛髪が生まれ変わっていき、脱毛後3~4ヵ月後に、また同じ毛穴から髪が生えてきます。

このサイクルが何らかの原因でうまくいかなくなると、本来成長するはずの髪が太く育たなかったり、生えてくるはずの髪が出てこなかったりして薄毛につながるのです。

0836209e7718409cfd9ba4e6337267ae_s

薄毛の原因は主に3つ、心当たりをチェック!

なんだか頭頂部が心許ない感じになってきたかも……と思うようになったら、まずは原因を探ってみましょう。

薄毛・脱毛の原因は、①男性型脱毛症②加齢変化による脱毛症③休止期脱毛症の3パターンが考えられます。

①男性型脱毛症

男性ホルモンが原因の脱毛です。大半の女性は、卵巣機能が正常な間は女性ホルモンがほとんどを占めるため男性ホルモンの影響を受けにくいものです。しかし、閉経後に女性ホルモンと男性ホルモンの比率が変化すると、脱毛しやすくなります。

ただし、心配しすぎは無用! 女性は男性に比べて圧倒的に男性ホルモンの量が少ないので、男性のように頭頂部と前頭部がすっかり抜け落ちることはありません。

②加齢変化による脱毛症

髪のぱさつきやうねりが増えてきて、女性の髪の加齢変化が最も出てくるのは閉経前後、つまり更年期です。

閉経後はヘアサイクル中の休止期の髪の割合が増え、成長速度が少しゆるやかになり髪が細くなります。

結果、フサフサしていた髪が少しボリュームダウンして見えたり。薄さが気になってきたりします。

③休止期脱毛症の場合

貧血、栄養不足、甲状腺疾患などの病気が原因の場合があります。1ヵ月ほどケアをしてみても改善しない場合は皮膚科など、病院を訪ねてみましょう。

52989b1c8d6c8896452486df723d87de_s

更年期でも美しくつややかな髪を作る秘訣は、健康とこまめなケアにあり!

脱毛、薄毛は更年期が訪れれば誰にでも起こるとは言え、できることならばいつも美しい髪に見せたいもの。

そのために大事なのは、食事、睡眠、運動、禁煙などの基本的な生活習慣の整備と、自分の肌質や髪質に合わせた頭皮ケア・ヘアケアです。

食事は1日30品目を目標にバランス良く、タンパク質、鉄分、亜鉛を意識して摂るようにします。睡眠は40代までは7〜8時間、50代以降は6時間とるのが理想です。

頭皮・髪のケアは、①シャンプー②紫外線対策③血流促進が三本柱です。

①シャンプー方法の見直し

夏だからスキッと洗い上げたいと思っても、洗浄成分の強すぎるシャンプーは頭皮を傷め、髪にも悪影響があるかもしれません。成分を見直し、自分の髪質に合ったものをチョイスしましょう。

また、シャンプー後はきちんと髪を乾かして、常在菌が繁殖しないようにすると、ニオイを抑え、健やかな髪が生えやすくなります。

↓関連記事↓
美髪を目指すならここをチェック!毎日使うシャンプー、良い成分、不要な成分

②紫外線対策

紫外線を浴び続けると頭皮に負担がかかり、脱毛につながります。秋に抜け毛が増えるのは、夏の紫外線を浴び続けたからと言う説も。帽子や日傘を使う、UVカット効果のあるヘアスプレーを使うなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。

トリートメントによるケアも効果的です。

↓関連記事↓
紫外線で傷んだヘアを補修する美容法! トリートメントによるケアの効果大!

③血流促進

頭皮の血行をよくすると、髪に栄養が行き渡りやすくなります。

頭皮マッサージやブラシ、美容機器などでの刺激を与えるのもおすすめです。

血流促進成分の入った育毛剤をつけてマッサージするのもいいでしょう。

血行の改善は頭だけでなく全身を意識して、ストレッチをしたり半身浴をしたりするとより効果的です。
↓関連記事↓
かゆみ、べたつき、髪のぱさつき…頭皮トラブルを防いで、夏に負けない美髪づくり

カラーリングやパーマは髪や頭皮にダメージを与えるので厳禁、と思われるかもしれませんが、髪色を明るくしたりパーマでボリューム感を出したりすると、薄毛が目立たなくなります。

白髪染めやカラーリングを長持ちさせるテクをつかって、回数を抑えるのも一つの手です。

↓関連記事↓

白髪染めの種類や年代によって変わる! ダメージが少ない 白髪染めの頻度

美容師に悩みをざっくばらんに相談して、自分に合う髪型やカラーを見つけましょう。

その上で上記3つのケアを続ければ、きっと年齢に負けない美髪が手に入るはずです。